岡山ライトハウス点字出版所の様子をご紹介いたします。
3月18日は点字ブロックの日
2026年3月12日
点字ブロックは岡山が発祥の地だということをご存知でしょうか?
全国で初めて岡山に敷設され、今では世界150カ所以上に普及しています。考案したのは岡山市の発明家、故・三宅精一さん(1926-82年)。1960年代、高度経済成長でマイカーが急速に普及し、目の不自由な人の事故を危惧した三宅さんは、点字の新聞や教科書をヒントに点字ブロックを思いついたのだそうです。
全国第一号は、岡山盲学校に近い国道沿いの交差点横断歩道に230枚が設置されました。1967年3月18日のことです。最初は突起のあるコンクリート製でしたが、その後、認識しやすい黄色の点字ブロックが標準となりました。
2010年、市民有志による「点字ブロックを守る会」が誕生、点字ブロック発祥の地の記念碑が建立されました。同年、初敷設の3月18日が、日本記念日協会から「点字ブロックの日」と認定されました。発祥の地周辺では、学区の中学生や盲学校の生徒による清掃活動が続けられており、点字ブロックの日に合わせて毎年3月には街頭啓発イベントが行われています。点字ブロックの普及には、関わりを持ち続けてきた多くの人々のたゆまぬ努力と地道な活動があります。
記念碑は岡山市中区原尾島(はらおしま)の交差点付近にあり、点字ブロックの歴史などが記されています。ぜひ一度見に来てください。
(ゆずりん)
梅の花に桃の花
2026年3月6日
3月がやって参りました。早いものです。大寒波が〜。長期寒波が〜。豆まきが〜。冬季五輪が〜。と言っていたら、もう3月。この調子でいくと夏がくるのもあっという間かもしれません。
さて、寒さが少しゆるみ、地域にもよりますが、岡山ライトハウスのある岡山県では、まずは先駆けて梅の花がその色と香りを、楽しませてくれています。梅が盛りをすぎると、すぐに桃の花。岡山県総社市国分寺周辺には桃畑が広がる散策道があります。桃は桜よりも花色が濃く、樹高が低いため、香りも色も近くに感じることができます。
3月に入ったとはいえ、まだ暫くは寒い日が続きますが、まずは梅の花を感じながら、春を心待ちにしたいと思います。
(だっく)
新型紙折り機
2026年2月27日
当施設の点字本は主に上製本という表紙・背表紙・裏表紙の間に点字印刷済みの点字用紙を束ねて糊付けするというやり方で作成しています。非常にハンドメイドのやり方ですが、本を開いた時にページが開きやすく、開いたままの状態が保持され、触読の方からは読みやすいと言うお声も頂戴しております。
この上製本に使用する点字用紙の左端を1.2cmほど切れ目を入れて折ることで、糊もしっかり付いて良い製本となります。
創業時には、1枚1枚手作業で、定規で折り目を付けて折っていたのですが、枚数が多く、人手不足となりましたので、機械を導入しました。約30年前のことです。その機械もトラブルもふえ、部品も入手不能となりましたので思い切って新型の機械を導入しました。導入前は100枚ほど折ると、紙づまりを起こし、点字用紙のロスが出て、印刷時に間に合わないなんてことも頻繁にありましたが、新型導入後はほぼ皆無となりました。
導入に当たっては、同業他社の紙折り機を見学させていただき、機械メーカーの担当者と何度も打ち合わせをして決定いたしました。
当施設の仕様に合わせてカスタムして頂いたので、なかなかの価格となりましたが それに見合うクオリティとなり、満足しております。
(ベル・ルイ)
点字ブロッククッキーが人をつなぐ
2026年2月20日
点字ブロックは岡山で生まれ、今では世界中に敷設されています。
先日、お隣のワークランド虹で販売している点字ブロッククッキーを、お世話になっている方々との会にもっていきました。
手にとり、「点字ブロックのかたちのクッキーがあるんですね」と、みなさんに喜んでいただきました。
中には、「岡山が世界で初めて!!なんですよね」「原尾島の交差点に記念碑がありますね」など、よくご存じの方もいらっしゃれば、「まる(点状)とまっすぐの線(線状)の違いがはじめて分かりました」という方もいらっしゃいました。
帰宅後、『点字ブロックの上や近くに物を置いたらいけんよ〜』『点字ブロックの上はスマホをしながら歩かないでね』のシールの画像を送ってくださった方もありました。
1枚の点字ブロッククッキーをきっかけに話がはずみ、やがては点字ブロックのように、世界中のみなさんとつながることができるかもとうれしくなりました。
来たる3月18日は点字ブロックの日ですね。
(深呼吸)
聞くは一時の恥
2026年2月13日
岡山ライトハウスの点字図書は、原則として点字印刷機で印刷し、のり付けの製本をします。しかし、内容がよく変わるものや発行部数が少ないものは、点字プリンタを使用します。
点字プリンタは連続用紙を使うため、印刷後切り離さなければなりません。この切り離した痕がぎざぎざして嫌だなあと思っていました。
他の出版所ではどうしているかと尋ねたところ、「カップリングカッター」という機械を使っているとのこと。早速購入し使っています。わからないことは何でも聞いてみないといけませんね。
(シミポン)
点字デザイン
2026年2月6日
昨年末スマホを変えました。それに伴いスマホケースも変えたのですが、点字がデザインされたケースを購入してみました。残念ながら平面プリントなので、触ってもわからないんですけど。
1年ぐらい前から、点字がデザインされた製品ってあるのかなと探し始めたのですが、スマホケースやアクセサリーなど、少ないながらいくつか見つかりました。点字をあしらったネイルもあったりするようです。
点字が読めても読めなくても、「おしゃれ」とか「かっこいい」って感覚でいろいろなグッズに点字が取り入れられ、もっと点字が周知されていったらいいなと思います。
ちなみに、スマホケースに書かれている点字は「万物光輝を生ず」です。
(アルチー)
教科書続々と出揃い中
2026年1月30日
1月末ともなると、この春に販売する教科用図書の出荷準備がたけなわです。これが3月下旬の出荷まで続きます。
点字の上製本は一冊ずつ手作りです(詳細は本コラム2025.12.12)。何か月も前から準備して、今や製本室に堆く積まれ、スタンバイしています。
活字のほうは、今年の改訂分が製本業者から順次納品されてきています。倉庫から在庫も取り出して、廊下や印刷室、果ては事務室の空きスペースまでも活用してタイトルごとに並べて管理中です。
今回の改訂は、臨床理療学(あはき師用東洋医学臨床論)・日本理療科教員連盟教科書部編の墨字全4巻・点字全13巻と、医療と社会・オリエンス研究会編の墨字全1巻・点字全3巻の2タイトルです。診断基準や統計データの数値をはじめ変更箇所が随所にありますので、是非購入をご検討ください!
(デイジー版、UDB版も取り揃えております)
(ぺん)
点字教科書は宝もの
2026年1月23日
昨年11月21日の「点字で書いてみました」の続きです。点字の楽譜のことなどが載っているかなと思って、お隣のワークランド虹に通所されている方に、小学生のときの点字の音楽の教科書をお借りしたのですが、「このページにわかりやすく載ってましたよ」と見せてくださいました。
ご家族の方も一緒に読み返してくださったそうです。家には国語などの教科書も全部大切にしまってあるそうです。点字の教科書は何分冊にもなっていて、しかもその1冊が厚くて場所も取るのに、大切に保管してくださっていることがとてもうれしくて、ありがたくて。点字の楽譜のことを尋ねてくださった方にも見ていただいたところ、「まあ、こんなふうに書いてあるんですね」と大感激、大満足していただきました。私も幸せな気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
(深呼吸)
手動式点字製版機
2026年1月16日
今でこそ自動化された点字製版機ですが、30年ぐらい前までは手動式でした。
鉄製で、見た目は足踏みミシンの様です。点字タイプライターと同じような6点用のキーがあり、これを指で押した状態でペダルを踏んで、亜鉛板やエンビ板に点字を打っていきます。
一行ずつ進めて原板のオモテが済んだら裏返し、一行ずつずらして裏面を打ちます。間違えると、1点ずつ金槌で叩いて点を消し、その位置に正確に正しい点字を打たなければなりません。
気の遠くなる様な大変な作業だったそうです。当施設にも一台ありますが、今では自動点字製版機で打った原板の部分的な修正をする時にだけ使っています。
(ゆずりん)
点字ブロックはなぜ黄色
2026年1月9日
多くの方は「黄色」と答えられるかと思います。そう、点字ブロックは基本的には黄色です。黄色は周囲とのコントラストがはっきりとしているため、目立つ色です。小学一年生のランドセルカバーを思い浮かべていただくと良いかもしれません。
「見えないのなら目立つ色でなくとも良いのでは。」と疑問に思われるかもしれません。なぜ点字ブロックは目立つ黄色なのでしょうか。私見ではありますが、いくつか理由を考えてみました。
理由の一つとして、視覚障害には弱視や視野狭窄などの「見えにくい」人も含まれるということ。他に、点字ブロックはデコボコとしているため、不要な人にとっては障害物になることもあります。例えば、ベビーカーやシルバーカーの車輪がひっかかるかもしれません。「ここにデコボコがありますよ。」と、わかりやすくすることは、必要な人と不要な人が共存していく上で大切な気遣いの一つだと私は思います。また、「点字ブロックの上に物(障害物)を置かない。」というのは、周知のことかと思いますが、目立たないと、気づかずに自転車を止めてしまう事も増えるのでは・・・という心配もあります。
「なぜ黄色なのか。」「安全と美観のどちらが優先か。」
もし、周りになじむ色の点字ブロックを見かけた際には、「ここは本当にこの色である必要があったのか。」を、ご一考いただければと思います。
(だっく)
新年のごあいさつ
2026年1月5日
あけましておめでとうございます。旧年中は岡山ライトハウスの図書をご利用くださり、ありがとうございました。
本年も、読みやすく使いやすい点字図書、拡大文字図書などを作っていくよう、職員一同努力してまいります。
本年もよろしくお願いいたします。
(岡山ライトハウス点字出版所職員一同)
デジタル教科書
2025年12月26日
点字出版所の年末
2025年12月19日
2025年の仕事納めまであと1週間、来週は今年のまとめと新年に向けての準備の週となります。
まずは整理。今年は何十年ぶりかに点字印刷機と紙折り機を更新し、年末の今も日々大活躍しています。来週は所内の片付けや機械のお手入れなどをします。
そして年の初めの準備。全国の視覚支援学校等様にお送りする「令和8年度用理療科教科用図書のご案内」(一式)は封入も完了し、発送のときを静かに待っています。もう一度、年度末までの計画を確認し、できることは年内に準備しておこうと思っています。
誠に勝手ではございますが、12/27(土)〜1/4(日)は、年末年始の休業とさせていただきます。御用がございましたら、来週中にお願いいたします。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
(深呼吸)
点字印刷
2025年12月12日
出張
2025年12月5日
今週、点字の出版物を制作する施設の研修会で神戸に来ています。研修のテーマは、「点字出版物の製作基準について」や、私たちの仕事になくてはならない点字製版機や点字印刷機などの機器についての情報交換などです。
毎日何気なく読んでいる点字ですが、その表記法や出版物の製作には墨字(活字)とは違ういろいろな決まりがあります。読み手から作り手になることで、たくさんの決まりを学びましたが、まだまだ分からないことだらけです。研修会で多くのことを学び、今後に活かしていきたいと思います。
(アルチー)